~エアコン設定温度の工夫で快適に節約しよう!~
数年前から、夏の「クールビズ」という言葉と共に、エアコンの使用方法にも気を遣う意識が根付いてきました。
その中で、“エアコンの設定温度は28℃が適切”という認識が拡がったように思いますが、実はこの考え、間違っているんです!
実際、真夏に冷房の設定温度が28℃だと、暑い!と感じることが多いのではないでしょうか。
では
エアコンの設定温度は何度が適温なの?
適温に保つためにはどうすればいいの?
なるべく節約しながら室内を快適にする方法はないの?
今回はこんな疑問に、エアコン修理のプロがズバリ!お応えしていきます♪
近年は夏の気温もどんどん上がっており、適切にエアコンを使用することが熱中症を防ぐために大変重要です。
目次
“エアコン”の”設定温度”ではなく"室温"を28℃に保つ!
〇室温が28℃になるように調整
ズバリ!28℃が適温、というのは”設定温度”ではなく“室温”のことなんです!
「クールビズ」というのも、室温が28℃の時にも快適に過ごせる恰好のことです。
クールビズ(COOLBIZ)とは?
環境省が提唱する、地球温暖化対策の一環で生まれた言葉。
冷房使用時のガス消費を抑えるため、室温が28℃の場合でも快適に過ごせる軽装などを促す取り組み。
※2021年から軽装の判断等は個人や会社等に委ねるとし、環境省での取り組みは廃止。
〇温度計を設置し、室温を操る
冷房の設定温度を28℃にしても、必ずしも室温が28℃になるとは限りません。
また、設定温度も何℃がベスト、ということは断言できません。
これは
・外気温や湿度の高さ
・室内への太陽の入り方
・空調設備の種類
・建物や部屋の状況
・部屋の広さや構造
などによって、過ごす部屋の環境が常に変わるためです。
環境にも良く夏を快適に過ごすためには、お部屋に温度計を設置し、“室温を28℃に保つ”方法がベストです!体感によって、24~28℃で調整しましょう。
エアコン大手のダイキンによると、極端に特殊な環境でなければ、設定温度はおおよそ26~28℃程度にするのが良いそうですよ!
参考:ダイキン/冷房と除湿、どう使い分けるのが効果的?
〇外気温との差は4~5℃がベスト!
外気温が高いと、室温は思いっきり下げたい!と思われる方が多いかもしれませんが、外気温と室温の差が開きすぎたり、室温が24℃以下になると、身体への負担が大きく体調を崩してしまうことが多いです。
冷房によって夏カゼをひいてしまうと長引いてしまうので危険です⚠
外気温と室温の差は4~5℃以内にしておき、室温は24℃を下回らないようにしておきましょう。
節約しながら快適に過ごす方法は?
〇冷房の設定温度を1℃上げるだけで、消費電力13%の節約に!
夏はエアコンを適切に使用することが大切ですが、あまりに頻繁に使いすぎては、電気代がとんでもない金額になってしまわないかと不安ですよね。
環境省からの発表では、エアコン冷房運転時の設定温度を1℃あげるだけで、消費電力がなんと13%も節約できるそうです!
ここからはエアコンを効率よく使用して節約する方法、またエアコン以外で室温や体感温度を下げる方法をご紹介します!
少しでも夏の電気代を抑えたい!という方は以下の方法をチェックして、ぜひお試しくださいね!
①エアコンの自動運転を使用する
エアコンの冷房使用時、一番電気代を消費するのが、設定した温度まで室温を下げる時間です。
エアコンの自動運転は、設定温度に一気に室内を冷やし、その後送風等で室温を自動的に保ってくれます。
無駄な電気代を食わずにお部屋を快適に保つには、“自動運転”機能の活用を強くオススメします!
②フィルターをこまめに掃除する
エアコンの風の通り道であるフィルターが汚れていると、なかなか室内が冷えず、エアコンが部屋を必死に冷やそうと活発に運転し続けてしまいます。
ホコリやカビを溜めないよう、2週間に1回程度、エアコンフィルターの簡単なお掃除はしておきましょう!
③部屋の熱気を逃がしてから冷房をつける
エアコンをつけずに出かけて家に帰ってきたとき、部屋に熱気が溜まっていると思わずすぐに冷房をつけてしまいがちです。
少しでも電気代を節約するためには、帰宅後、まず部屋にこもった熱気を換気して外に逃がすことから始めてみてください!
部屋の熱気を逃がすことで、エアコンが部屋を冷やすために使用する電力をかなり抑えることができます。
④サーキュレーターや扇風機を併用する
エアコンだけでは、室内の温度にムラができることがあります。
快適な室温にするためには、エアコンから出る冷気を部屋全体に循環させ、温度のムラを無くすことが超重要です!
エアコンの下に、エアコンの送風の方向と同じ向きでサーキュレーターや扇風機を設置することで、いち早くお部屋を冷やすことができます。
⑤湿度を下げる
同じ温度でも、湿度が高いだけで室温よりも体感温度が高いと感じてしまいます。
冷房の除湿機能を使うも良し、除湿器を使うも良し。可能であれば湿度計つきの温度計を導入し、温度だけでなく湿度の調整も心がけてみてくださいね!
⑥できるだけ軽装で
室内で快適に過ごすためには、服装もかなり重要です。
スーツなど、着こんだり風通しの悪いものは、ネクタイやボタンを外し少しでも風通しを良くしたり、自宅等ではできる限りTシャツ等の軽装で過ごすようにしてみてください。
わざわざエアコンの温度を下げずとも、体感温度が大幅に下がりますよ!