~エアコンが突然冷えなくなった!原因と対策が知りたい!~
冷房の設定温度を20℃にしてるのに全然冷えない!
エアコン吹き出し口から冷風が出てない!
もしかしてガス漏れ?自分で確認する方法はないの?,/span>
なんてお困りごとはありませんか??
エアコンの修理で“水漏れ” “冷えない” “風が出ない”の3つはよくご相談頂きます。
中でも冷房が効かない、部屋が冷えないという症状は、真夏だとかなり緊急性の高いトラブルです。
エアコンが冷えない原因2パターンの解説と合わせて、改善方法もご紹介いたします!
目次
冷房が冷えないとき考えられる2つの大きな原因と改善方法
冷房運転をしているはずなのに、全然部屋が冷えないな?という経験はございませんか?
購入してからそこまで時間も経っていないし寿命ではないだろうという方、その原因は”冷媒ガス漏れ“又は”室外機内部機器の故障“が考えられます。
①冷媒ガス漏れ
“冷房が冷えない”原因となるのは、多くの場合がこの“冷媒ガス漏れ”によるものです。
冷媒ガスとは?
エアコンの冷暖房使用時に必須のガスです。
この冷媒がエアコン室内機や室外機に配管を通じて空気中の熱を運んで、部屋を冷やしたり暖めたりします。
冷媒ガスが漏れて足りなくなると、十分な熱の運搬ができなくなり冷暖房がきかなくなります。
通常、ガスは外に排出されることはなく、なくなることもないのですが、劣化や外的要因で配管が壊れる・破れるなどで、そこから冷媒ガスが抜けてしまうことがあります。
冷媒ガスがないと熱を運ぶことができないため、部屋が冷えない、またエアコンから冷風が出ない原因になってしまいます。
・ガス漏れの原因
“エアコンガス漏れ“と一口にいっても、その原因は状況によって様々です。
まずはガス漏れが起きてしまう原因について解説していきます。
➊配管接続部の亀裂
室内機と室外機をつなぐ、冷媒ガスの通り道である冷媒配管のつなぎ目に亀裂が入ると、そこから冷媒ガスが漏れてしまいます。
こちらはエアコン取付の際、接続部を隙間なくつなげるための“フレア加工”に問題があるとこのようなことが起こります。
フレア加工とは?
冷媒配管と室内機、室外機の接続部分に施すものです。
フレア加工した銅管を、フレアナットで締めつけ圧着することで、冷媒ガスが漏れる隙間を完全になくします。
このフレア加工の不具合は、エアコンを取り付ける際に十分な設置がされていない時に起こります。
業者ではなく自分でエアコンを取り付けた時などに置きやすいですので、自信のない場合は取付け業者にエアコン取付けを依頼することを推奨します。
改善方法
冷媒配管の接続部に問題がある場合、再度フレア加工をする必要があります。
フレア再加工後、足りない分の冷媒ガスを補充しなくてはいけないため、余分な費用がかかってしまいますので、取付けは業者に依頼する方が安全で安価に済む場合もあります。
➋冷媒配管の亀裂
冷媒配管とは?
エアコンは、冷媒ガスというガスが、室内の熱を室外機に運び外に放出することで、室内機から冷気を出して部屋の温度を下げます。この冷媒ガスの通り道である配管を冷媒配管といいます。
冷媒配管は、長年使うと経年劣化や腐食などにより亀裂が生じてしまうことがあります。
冷媒配管自体に亀裂で穴があくと、もちろんそこから冷媒ガスが漏れてしまい、ガスの量が減ってしまいます。
冷媒配管の経年劣化による亀裂は、長年エアコンを使用するとある程度は仕方ない部分があります。
なんでも使い続ければ古くなり、劣化していくものですね。
また、海の近くや温泉地などの特殊な環境では、冷媒配管の腐食が進んでしまうことがあります。
改善方法
冷媒配管の亀裂の修理には、ガスチャージだけでなく冷媒配管自体の交換またはガス漏れ箇所の溶接修理が必要になります。
ガス漏れ箇所の位置や程度にもよりますが、溶接修理は約3~10万ほどかかってしまいます。
室外機自体の劣化や腐食も同時に進んでいる場合、室外機そのものの交換が必要な場合もありますが、室外機の交換はエアコンの交換とほとんど変わらない値段がかかることが多いです。
エアコンの寿命は10年ほどといわれていますので、修理したとしてもその位使用している場合は、他の部分が故障してしまう可能性が非常に高いです。
10年を目安に、故障したエアコンは買い替えを検討した方がいかもしれません。
・配管が折れている/熱交換器配管の穴
あまり多くはありませんが、稀に冷媒ガスの配管が折れたり、熱交換器の配管に穴が開くことでそこから冷媒ガスが漏れていることがあります。
冷媒ガスの配管が折れているのは、外からの刺激が原因の場合が多く、室外機を動かしたり、台風などの自然災害で室外機が倒れてしまったりした時に起こります。
室外機の配管が折れている、亀裂が入っている原因は下手に動かしてしまったという場合が多いですので、動かさないようにすること、台風等で倒れても、自分で起こさずに業者に依頼することを推奨します。
また、熱交換器に小さな穴があいてしまう症状は、エアコンを一日つけっぱなしの場合に起こりやすいです。
改善方法
これらの場合は配管や熱交換器、もしくは室外機自体の交換が必要です。
修理費用は5~15万円程が一般的ですが、保証などでお安くなる場合もあります。
まずはメーカー保証の内容を確認し、保証外なら買い替えも検討した方が良いでしょう。
・圧縮機の内部故障
こちらも稀にですが、冷媒を加圧し熱の温度を変える、”圧縮機“の内部で冷媒ガスが漏れることがあります。
こちらは経年劣化によって金属の部分がすり減り、使用すればするほどだんだんとうまく圧縮されず、圧縮効率が下がってしまいます。
これにより、室内機内の冷却フィンがうまく冷却できなくなり、冷房運転中に冷気が出なくなってしまいます。
また、冷えずに使い続けることで電気代も年々かさんできてしまいます。
改善方法
圧縮機の故障の場合、冷媒ガスチャージをしても症状は改善しません。
圧縮機の交換は5~10万円と交換費用が高額になってしまいます。
圧縮機が故障するのは、使用を始めてから10年ほど経っていることがほとんどです。
高額な修理費用を払って、またすぐ故障して修理…となってしまう可能性が高いので、買い替えすることをオススメします。
※ガス漏れの確認方法※
冷媒ガスが漏れているか確認する方法をご紹介します。
とっても簡単ですので修理業者に頼む前に、ご自身で確認してみてくださいね。
確認方法
①15分ほど、エアコンの設定を最低温度にして冷房運転する
②室外機から出ている配管接続口に霜or氷がついているか確認する
・霜(氷)がついている
・室内機内部に霜や氷がついている(水滴であれば問題ありません)
・室内機リモコンに”冷媒漏れ“のエラーコードが表示されている
以上のような症状が見られたら、冷媒ガスが漏れていると言えます。
ご自身での対処はかなり難しいので、修理業者に相談することをオススメします。
配管のガス漏れ箇所の修理とガスチャージで修理できます。
また、霜がついておらず、水滴のみの付着の場合は、他の故障原因があると考えられます。
②室外機内部部品の故障
室外機の内部には、エアコンの冷房運転に欠かせない精密なパーツが揃っています。
その中でも、室外機の故障の原因となる場合の多いパーツが4つあります。
・室外機内の重要な部品
・制御基板…全ての運転を制御する役割
・ファンモーター…室外機のファンを回す役割
・コンプレッサー…冷媒ガスを圧縮する役割
・四方弁…冷媒ガスの流れる方向を切り替える役割
以上のようなパーツは、エアコンの使用期間が長くなればなるほど劣化し、壊れやすくなります。
ひとつでも壊れると、正常に冷暖房運転ができなくなります。
部屋が冷えないけどガス漏れの症状も見られない場合は、室外機の故障かもしれません。
部品が壊れては、部品交換か室外機自体の交換等が必要な場合もありますので、すぐに修理業者にご相談くださいませ。
その他に確認するPOINT
〇ガス漏れや室外機故障以外に考えられる原因
前述の原因以外に起きる”エアコンが冷えない“の原因についてもご紹介しておきます。
もしこれらの原因に心当たりがあれば調べてみるといいかもしれません。
➊室外機の前に障害物がある
室外機は、室内の熱を外に排出します。これにより部屋を冷やしたり暖めたりすることが可能になります。
この室外機の前に植木鉢などの障害物が置いてあると、熱が上手く排出されず、部屋が冷えない・暖まらないことに繋がります。
室外機の周りには極力ものを置かないようにしましょう。
➋室外機に日光が当たっている
室外機は外に置いてあるため、屋根やひさしがないと日光が直接室外機に当たってしまいます。
太陽熱で室外機が暖められすぎると、熱交換器の機能が鈍り、冷暖房がききづらくなってしまいます。
自身で室外機を動かすのは危険ですので、業者に位置の交換を依頼するか、すだれなどで日陰を作ってみてください。この時気を付けなくてはいけないのは、室外機の前を遮らないようにすることです。
➌エアコンのフィルターが汚れている
室内機のフィルターは、定期的に掃除をしないとホコリやカビが溜まってしまいます。
これを放置すると取り込める空気量が減り、十分な冷気(暖気)を放出できなくなってしまいます。
エアコンのフィルターは簡単にお掃除できますので、こまめに綺麗にすることをオススメします。
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