~エアコンからの水漏れがあったらすぐ確認しましょう!~
エアコンから水漏れしているけど原因は何?
エアコンの水漏れを改善する方法は?
水漏れに故障意外の原因はないの?
エアコンの水漏れにお悩みの方はこんな疑問をお持ちではないでしょうか?
エアコンの修理のご相談で多いケースが、“水漏れ” “冷えない” “風が出ない”の3つです。
エアコンの水漏れは、この3ケースの中でも非常に多くのお問い合わせを頂くトラブルです。
この記事では、かなりの高確率で起きるこの“エアコン水漏れ”、その原因を徹底解説していきます!
対処法も合わせてご紹介しますのでご参考になさってくださいね!
目次
"エアコン水漏れ"の主な原因は2パターン!
エアコンの水漏れの原因でまず考えられるパターンは2つあります。
1つが「ドレンホースの不具合」、もう1つが「エアコン内部の不具合」です。
それではそれぞれ詳しく解説していきます!
①ドレンホースの不具合
水漏れの原因となるのは、ほとんどの場合がこの“ドレンホースの不具合”によるものです。
そもそもドレンホースとは?
エアコン(冷房)使用時に、内部で起こる結露によって発生する不要な水を排水するためのホースのことです!
冷房運転時に結露するのは正常な現象なのですが、ここで発生した不要な水を排水するホースに不具合が起きており、エアコンからの水漏れに繋がっていることが最も多いです。
エアコンの水漏れを発見したら、まずはドレンホースの次の2点について確認してみてください!
●ドレンホースのつまり
きちんと外に排水するポジションにセットされているか、ドレンホースが詰まっていないかを確認しましょう!
外のドレンホースが曲がっていたり、障害物などできちんと排水ができる位置からずれている場合があります。
また、ホコリが溜まったり、外からのゴミが侵入したりすると、排水口が詰まってしまい正常に排水できなくなり、逆流してしまうことで水漏れに繋がります。
確認するPOINT
・ドレンホースの先が折れ曲がって変な方向を向いていないか
・ドレンホースが途ねじれていないか
・排水口にホコリや虫など異物がつまっていないか
・ドレンホースの先が水に浸かったり壁などにふさがれていないか
改善方法
ポジションを直す
まず外の排水口の部分がきちんと下に向いて排水できる状態になっているかを確認します。ねじれていたらまっすぐに直しましょう。
意外とポジションを少し直してあげるだけで水漏れが解消するケースもあるんです。
排水口を掃除する
排水口が汚れていたら、ドレンホースを過度に傷つけないよう割りばし等でホコリや異物を取り除いてください。
割りばしでは届かない奥の方が汚れている場合は、掃除機で吸うか、ドレンつまり取りポンプ(購入が必要です)等でつまりを取り除きましょう。
※掃除機で掃除する場合の注意
・掃除機で水を吸ってしまうと掃除機が壊れてしまいます。
排水口にタオルを巻いてゴムで固定し、その上から約2秒ずつ程度小刻みに吸引していきましょう。何かを吸うような音がしたら一度吸引を止めて中を確認しましょう。
・それでも水を吸ってしまう危険性はあるので、掃除機でのお掃除はしばらくエアコンを使用しておらず、水が発生していないタイミングがオススメです!
それでもどうしても取れない場合は、無理に取ろうとするとドレンホースが割れてしまったりと危ないので、プロの業者に掃除を依頼することをオススメします。
●ドレンホースの劣化や損傷
ドレンホースはプラスチックでできています。
そのため、屋外に出ている部分は太陽の紫外線や外気によって劣化してしまいます。
だんだんと固くなったドレンホースは、一定の時間が経ったり少しの衝撃などが加わるとひび割れてしまい、これが水漏れの原因になることがあります。
改善方法
ドレンホースを交換する
ドレンホースが劣化などによって損傷してしまった場合、ホースを新しく交換するほかありません。
ドレンホースの交換だけでも請け負っている業者は多いですので、お早に交換しておきましょう。
また、外的損傷を防ぐために、化粧カバーの設置も大変オススメです!
②エアコン内部の不具合
室内機からの水漏れは、冷房運転によって起こりやすくなります。
なぜなら、冷房運転で部屋を冷やそうとエアコンが冷気を送ることで、室内機の中で結露が起き、水が発生するためです。
反対に、暖房運転の際は室外機の水漏れが起きやすくなります。
生じた水は通常はドレンホースを伝って外の排水されますが、“エアコン内部の不具合”によって正常に排水されない場合があります。
ドレンホースに不具合がなかった場合、エアコン内部の問題かもしれません。
原因は主に以下のような3つが考えられますので、室内機の中を確認してみてください。
●フィンの結露
まず考えられるのは、室内機内部のフィンの結露です。
そもそもフィンとは?
エアコン内部のフィルター奥にある、熱の温度を変える(熱交換する)場所です!
エアコンを開けた際に、フィルターの奥にある金属でできた部分のことをフィンといいます。
熱を交換する際に、フィンが空気を冷やすと結露が起こります。
通常ではフィンの結露で発生した水をドレンホースで外に排出するのですが、急激な温度変化で一度に大量の水が発生してしまうと、排水が間に合わず水漏れしてしまう原因になります。
改善方法
フィルターを掃除する
フィルターは、エアコン内部にゴミやホコリを侵入させないための役割を果たします。
このフィルターが汚れていると、風の通りが悪くなりエアコンの効きが悪くなります。
エアコンの効きが悪いと設定温度をどんどん下げてしまい、結果的にフィンが急激な温度変化により結露し、大量の水が発生してしまうんです。
このようなことが起こらないよう、掃除機と水洗いで、フィルターのお掃除は定期的にしておくことをオススメします!
フィンを掃除する
エアコン内部をパッと見てフィルターが汚れていない場合でも、フィン自体にホコリが溜まっている場合があります。
その状態では発生した水がうまく排水されず、水漏れの原因になってしまします。
フィンは大変精密で重要な部分ですので、下手に触るとエアコンの故障に繋がってしまします。
フィンのお掃除は業者に任せることを強くオススメします。
適度な使用量を心がける
先に書いた通り、フィンの結露による水漏れは急激な温度変によって、大量の水が発生することによって起こります。
フィルターやフィンのお掃除をしても、過度に低い温度設定で長時間使用していると、結露により大量の水が発生してしまいます。
お部屋のやご自身の状態に合わせて、適切な温度設定で使いすぎないよう注意が必要です。
●ドレンパンの汚れ
ドレンホースの確認、フィルターやフィンのお掃除もし、温度設定も下げすぎていないのに水漏れしている…💧
その場合次に考えられる原因はエアコン内のドレンパンが汚れている可能性があります。
そもそもドレンパンとは?
結露により発生した水を受けとめるお皿のことです!
フィンの結露で発生した水は、まずこのドレンパンに集められます。
ドレンパンからドレンホースを伝い外に排出されます。
ドレンパンは水が伝っていくよう少し勾配のある形に設置されていますが、それでも全ての水が完全には流れていかず、水滴が残ってしまいます。
この水滴からカビが繁殖してしまい、エアコンを使用すればするほど汚れが増殖していきます。
ドレンパンが汚れたまま放置し使い続けると、きちんと水が伝わなくなり水漏れの原因になってしまいます。
改善方法
ドレンパンを掃除する
水漏れを防ぐためにはドレンパンのお掃除も必須ですが、こちらはご自身で掃除するのはかなり大変です。
自分で掃除しようとしてエアコンを壊してしまった…!というケースが非常に多いですので、ドレンパンのお掃除までしてくれる業者に依頼しましょう。
●部品の故障
フィンやフィルター、ドレンパンの掃除をしても水漏れが起こる… という場合、最後に考えられるのはエアコン内部の部品の故障です。
部品が故障していう場合は交換が必要なので、エアコン修理業者に相談しましょう。
故障個所や部品によって値段は変わりますが、新しくエアコンを購入しなくても修理で直る可能性は十分にあります。
ごく稀にこんな原因で水漏れする場合も⁉
レアなケース
前述の原因以外に、ごく稀に起きる水漏れの原因についいてもご紹介しておきます。
めったに起こりませんが、もしこれらの原因に心当たりがあれば調べてみるといいかもしれません。
●雨水が入ってきている
水漏れすることがたまにあるけど、雨の日の時が多い気がする…
という場合は、雨水がエアコン周りから入ってきている可能性があります。
雨水がエアコンに逆流してエアコンが故障する原因になる場合もあります。
●室内機が傾いている
壁掛けタイプの場合、エアコン設置の際に室内機が手前に倒れてしまっていると、傾きによってはドレンパンが上手く結露水を受け止められず排水が上手くいかなくなる場合がごく稀にあります。
また吹き出し口も通常より下を向いてしまうため、エアコンの効きにも違和感を覚えるかもしれません。
改善方法
業者へ依頼
雨漏りや室内機の傾きをご自身で直すのへ容易ではありませんので、早めに設置してもらった業者や修理業者などに直してもらうよう依頼しましょう。